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1秒でも早く快適に人間関係を作る自分になる【土台編】

こんにちは!てりーです!

今日は人間関係を作る上でできるだけ早く押さえたい、他人とうまくやっていくための自分の思考フレームの取払いについて書きます。

この前、加藤諦三さんの「『やさしさ』と『冷たさ』の心理」(加藤諦三, 1993年, PHP文庫)と男女関係の上手なパートナーシップについて記載されたジョン・グレイさんの

ベスト・パートナーになるために 男は火星から、女は金星からやってきた」(ジョン・グレイ, 大島渚・訳, 2001年, 三笠書房)の本を読んで学んだことです。


「やさしさ」と「冷たさ」の心理(愛蔵版) [ 加藤諦三 ]


ベスト・パートナーになるために 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫) [ ジョン・グレイ ]

 

特に後者に関しては恋愛関連の本ということもあり、普通の人間関係に役立つの?と思われるかもしれません。

役に立つんです、これが。なぜなら、恋愛はあらゆる人間関係の頂点に位置する一番難しい関係なのです。恋愛関係で生きる人間関係のヒントは、その下の階層である友人や職場、ご近所付き合いといった関係にも適用できるのです。

そもそも自分以外の人間は「他人」なんですよね。言葉と行動で伝え続けないと分かり合えないのです。違う家庭文化や経験、挫折体験、感情の体験が誰一人として完全一致するわけではないので。相手が母親でも、自分が育てている子どもだとしても、です。

そこでジョン・グレイさんはそもそも男性は火星から、女性は近世からやってきた互いに宇宙人で、地球という惑星で共同生活する宇宙人同士なのだ、それぞれ文化が違うから互いを理解して歩み寄りましょうねと始めています。

 

でもその前に、

・自分が他者とどのような関わり方をしているか

・本当はどんな関わり方が理想か

・どのように人間関係を維持しようとしているか

・失敗しがちな他人との関わり方はあるのか

・改善したいことがあるならどのように向き合っていけばいいのか

 

これらを知らないと、自分の望む人間関係を築けないよね、と前提の確認が重要だと気づきました。

自分のこれまでの過去の経験が今の自分にどのように影響し、未来のなりたい自分に良い影響を与えるのか、悪い影響を与えるのか

これらと向き合える内容があったので、自分の体験や取り組みについても引用を交えながらお話しします。

なお、本記事はここではセルフで自分を癒し、他人と少しでもうまくやっていく「他者との関係の中における自分の土台作り」を一経験者として提案します。とても難易度が高いことをしようとしているので、できなくても凹まないでくださいね。自己対処では難しいなと思った方はカウンセリングなどを受けてみてくださいね。できないことは悪じゃないです、取り組もうとしているあなたは素敵です。

 

 

簡単にお二人、両書について紹介すると、加藤諦三さんは日本の心理学者です。言葉にしづらいモヤモヤや生きづらさについて簡単な言葉で分析された本をたくさん書かれています。彼は本書で、他人と関わる中で感じる劣等感や罪悪感がどこからきているのか、それらを癒し抜け出すにはどうすれば良いかを教えてくれます。

そしてジョン・グレイさんもアメリカの心理学者です。本書にて著者は、男性と女性が恋愛や夫婦といったパートナーシップを長期的にうまく運営するために、男女の思考の癖や行動にはどのような違いがあるかを知っておかないと分かり合えないよと明記しています。恋愛関連の本では教科書として有名です。

 

さて本題。ジョン・グレイさんの本のなかで一番引っかかったのがこちら。

 

私たちはパートナーとの関係の中で、説明のつかない心の乱れを経験することがある。そして、その原因の90パーセントは、実をいえば自分の過去に関係がある。人では、目の前で起きている彼(彼女)とのことが原因だと考えているが、実はほとんど関係なく、遠い昔に経験したことに起因している部分が大きいのである。一般的に、現在の経験が関係しているのは、わずか10パーセント程度だと考えていい。 p.222


ベスト・パートナーになるために 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫) [ ジョン・グレイ ]

…これって全ての人間関係で発生するネガティブな感情、考えと同じではないか?と。

つまりあらゆる他人との関わりの中で感じるモヤモヤやイライラ、悲しみなどは、その人本人からもたらされるものではなく、自分の過去の経験が癒されていないことを思い出し、それを目の前の人との関わりの中でリピートされ、嫌な思いを再度味わっていることが主な原因なのです。

その目の前の他人がよっぽど性格が悪くて、空気が読めなくて、デリカシーがなくて、明らかに関わる人を不快にさせる大貧乏神みたいな存在でなければ。

 

これで誰かと知り合い、仲良くなるプロセスで何か嫌な気持ちになることがあった人の原因が追求できそうです。

これさえ乗り越えたら、これからは嫌な気持ちになる回数を減らして、誰かと良好な関係を築けるようになります…!希望…!!

 

もちろんジョン・グレイさんは具体的な解決策も提示してくれています。それは、書き出すこと。

 

そして、もし、あなたが相手の態度によって精神的に混乱をきたすようなことがあったら、彼(彼女)にそれをぶつける前に、まず紙の上に自分の感情を書き連ねてみることをお勧めする。つまり、ラブレターを書いて自分の感情を素直に表現し、相手にぶつけるのだ。p225

ラブレターを書くというプロセスを通して、あなたの否定的な感情は自然に解きほぐされ、過去の心の傷はいやされてくる。ラブレターを書くという作業は、あなたの神経を現在に集中させてくれる役割を果たす。そうすることによって、あなたは相手に対して、より理解と信頼を示し、寛大な気持ちで接することができるようになる。p.225-226

 

本書ではラブレターとありますが、深掘りして書き出す要素はこれらの通り。下記は加藤諦三さんの本より引用しています。(一部読みやすいように箇条書きしていますが、内容に変更はありません)

私たちが人間として成長するために、自分の人生をふり返るとしたら、いつどのように心理的に挫折したかを考えることである。

Q.どのようにして、自分は自分の心理的必要性を犠牲にしてきたのか。

Q.どのようにして自分は甘えの欲求の満足を拒絶されたのか。

Q.そしてその挫折を補償すするために、自分は何をしたのか。p.168-169


「やさしさ」と「冷たさ」の心理(愛蔵版) [ 加藤諦三 ]

 

上記をまとめると、

深掘りして書き出す要素

・どんなことにどのような感情を抱いたのか

・それはあなたにとってどんな嫌な思いをしたか

・昔、誰から

・どのようなシチュエーションで

・どのようなことを言われたのか・されたのか

・昔のあなたは、誰に、どのような対応をして欲しかったのか

・そして今のあなたは、誰に、どのような対応をして欲しかったのか

 

ちなみに私てりーも、本書に出会う前から嫌なことも楽しいことも書き出しては自分の心を整理しています。

私が最近書き殴った嫌なやり取りのセルフケアは下記の通りです。

 

・どんなことにどのような感情を抱いたのか

 →上司が同僚をみんなの居る前でネチネチと批判した、内容は上司の確認・指導不足によるミスで、同僚の言い訳を全く聞かない

・それはあなたにとってどんな嫌な思いをしたか

 →上司の指導不足が原因なのに場の空気が重くなる、仕事がしにくい、やめてほしい

・昔、誰から

 →小学6年生の時、担任の先生から

・どのようなシチュエーションで

 →あまり仲良くないクラスメイトの前で、

・どのようなことを言われたのか・されたのか

 →クラスメイト発信の行動でなぜか私が怒られた、その場面を教師は見ていないのにクラスメイトの言い分だけを信じた

・昔のあなたは、誰に、どのような対応をして欲しかったのか

 →教師に自分の言い分も聞いた上で、クラスメイトと私の両方に指導して欲しかった

・そして今のあなたは、誰に、どのような対応をして欲しかったのか

 →同僚の事情を聞いた上で今後のミスにならないような指導をしてほしい

 

このように箇条書きしていきます。

ここで大切なことは、支離滅裂でも、単語しか書けなくても、うまく書こうとしないこと。ただ思うことを書き出すこと。文章にしようとしなくてもいいです。

最初はうまく書けませんし、的確な言葉が出てこないこともあります。でもただ書くのです。

誰かに見せるものではなく、自分と向き合い、自分を癒すためのプロセスです。

 

そして書き出した「どのような対応をして欲しかったのか」を、自分で対策できるのか、相手にお願いすることなのか分けます。両方ともがあるとなお良いです。

自分で対策できることなのであれば実践し、相手に依頼することであれば言葉を選んで、こうしてほしいと勇気を持って伝えるのです。

時には相手の理解を得られず、要望しても実践してくれないことがあります。相手との関係性がそこまで育っていないこともあります。

その時はグレーゾーンとして様子見しましょう。もしくは自分で対策することで取り組むか、地道に相手に依頼し続けましょう。

 

これらの書き出す→対策するを繰り返すと、他人との間に出てくる過去の嫌な経験は軽減されてきます。

それでもその時々は改善、セルフコントロールできても毎度毎度自分で気づいて癒して、が難しい時もあります。

その時のために着実にできるを積み重ねることができるように私が実践したことがこちら。ひとつの解として参考になると幸いです。

 

提案:

1、儀式を決めておく

 :しんどくなったり自分お箱に入ったり他人を責めたくなった時は、5秒でできる簡単な行動をあらかじめ決めておく。

 例) 三回深呼吸して笑顔、トイレに行って3回スクワットする、「大丈夫」と3回唱えるなど

 

2、いつもみるところに行動のモットーを貼っておく

 例)自己犠牲しがちなわたしはパソコンモニターの下に「優しくしたい人にだけ優しくすること」と貼っています。なぜなら上司の機嫌を取りすぎて同期に時々当たりがち。同期や後輩にこそ優先的に優しくしたい。2日に1回は意識して同期や後輩に優しい声かけ、優しいものの言い方を実践できるようになりました。道はまだ遠いけど、千里の道も一歩から。

 

3、寝る前にその日できたこと3つをふり返る

 

4、ご褒美作戦

 :最初はその日にできただけで好物の食べ物を準備、慣れてきたら手帳やカレンダーに実践できた回数を記載する。3ヶ月継続できたら習慣として無意識に実践できるようになっていることも。

 

5、シンプルに瞑想、筋トレやスポーツなどの体を動かす習慣を作る

 :メンタルコントロールには一番効く。

 

興味あるものを1週間続けてみて、継続しやすいもの、効果が出やすいものを思い出した時で良いので実践してみてくださいね。

 

今日は誰かと良い人間関係を築き、維持するためのメタ認知の基礎固めをお話ししました。

といってもジョン・グレイさんの本は男女理解にも役立ちますし、加藤諦三さんの本は他者理解、嫌な人間の理解にも大変役立ちます。気になった方はぜひ読んでみてくださいね。

 

ではまた、次の記事でお会いしましょう。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。てりーでした!


「やさしさ」と「冷たさ」の心理(愛蔵版) [ 加藤諦三 ]


ベスト・パートナーになるために 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫) [ ジョン・グレイ ]

 

#人間関係 #恋愛 #セルフケア