こんにちは!てりーです!
今日はお金、投資のお話です。
先日、同い年の友人に「積立NISAとiDeCo(個人型拠出年金)のどちらから始めたらよいかな?」と相談を受けました。
これについて、両方に課金している私の見解を、30代前半までの男女ならという条件で優先順位を回答します。
なお、投資は自己責任でお願いしますね(免責事項)
積立NISAとiDeCoについて簡単におさらい
そもそも積立NISAとiDeCoってどう違うの、というところから復習していきましょう。
名称 | 積立NISA | iDeCo |
---|---|---|
目的 | 自由 | 老後資金 |
毎月の上限金額 | 約33,333円 | 会社員なら23,000円 |
開設に手数料はかかるか | かからない | 2,829円 |
毎月の運用に手数料はかかるか | かからない | 証券会社によるが177円から |
受け取り時に手数料はかかるか | 運用商品による | 440円 |
いつから加入できる | 18歳から | 20歳から |
いつまで加入できる | 制限なし | 65歳まで |
最低掛け年数 | 制限なし | 5年以上20年以下 |
非課税最大期間 | 20年 | 75歳まで |
損益計算できるか | 非該当 | 非該当 |
違う証券に移換は可能か |
可能。 証券口座によって金額が異なる |
可能。 2,829円+証券口座の手数料 |
税額控除はあるか | ない | 掛け金の一部還付あり |
アラサーおひとり様が優先順位をつけるなら…
では主題です。30代半ばまでの男女が積立NISAかiDeCoか、どちらかだけを選ぶのであれば、私は積立NISAをオススメします。
理由は、いつでも解約できることが大事だからです。
特にシングルだと、もし自分の身に何かあったときに、誰がそれを継ぐか、情報が残されていないまま国庫に吸収されてしまいます。
下記のリンクのように、周囲の人が1年以上にわたる面倒で込み入った手続きに巻き込まれるようになります。
単純に、現時点で長期保有を目的とした運用をしていても、未来の支出は予想外のこともあります。
もしかしたら病気、引っ越しでお金が必要になるかもしれません。結婚資金や子供に使うことになるかもしれません。お家を買うお金に補てんされるかもしれません。
そうなったときに、iDeCoは途中解約が難しく、受取可能になっても税金が結構引かれます。税制上、優遇されているとはいえ、所得税や退職金税といった項目に引っかかることもあるのです。
またiDeCoは、掛け金を納付するたびに手数料がかかります。
掛け金納付の回数を多くする場合は、その手数料が引かれても残るほどの運用収益を上げる必要があります。
例えば、会社員で毎月上限2万3,000円をかけ、利用している証券が楽天証券だとしましょう。
その場合、掛け金を納付するたびに国民年金基金連合会に105円、楽天証券への運営管理手数料は0円、運用する商品の信託銀行には66円と、合計171円が毎月かかります。
つまり手数料171÷23,000=0.74%以上の運用成績を上げていかないと、iDeCoの恩恵は受けられません。
例えば同じ月2万3,000円を、ゆうちょ銀行で行う場合。
年間の手数料は国民年金基金連合会に105円、ゆうちょ銀行への運営管理手数料は259円、運用する商品の信託銀行には66円と、合計430円が毎月かかります。
この場合、430÷23,000=3.73%以上の運用成績を上げていかないと、iDeCoの便益は得られません。
1%未満の運用益なら長い時間と商品選び、配分で上回ることができるかもしれません。ですが、約4%の運用益はとても難しいです。
閑話休題。
上記の理由から、積立NISAかiDeCoのどちらか、で悩んだ場合は積立NISAをオススメします。
もちろん資金に余裕がある方はiDeCoも運用してみたらよいと思います。
掛け金の一部が年末調整の控除となって返ってくるのも、受け取るときに普通の投資と比べて税制上のメリットがあるのは嬉しいものです。
もちろん、これを読んでらっしゃる方が40代、子育てが落ち着いてきた50代という場合なら話は変わってきます。
あくまでも30代半ばまでの方に特化した個人の見解として、参考になさってくださいね。
ではまた、別の記事でお会いしましょう。てりーでした!